スイカのマティーニ / Martini of Watermelon

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最新の調製記録(2021.08.13)では、ビーフィーター・クラウンジュエルと実家から届いたスイカで調製しました。塩のスノースタイルは少しまばらになりましたが、スイカの甘みを引き立てる夏らしい一杯になっています。詳細は下の感想欄にまとめています。

こんばんは、kanatoです。
今回は「スイカのマティーニ」を調製しました。

名前だけ聞くと少し変わり種に見えますが、作ってみると、これはまさに夏のフレッシュフルーツカクテルです。ジンの香り、スイカの瑞々しさ、そしてグラスの縁につけた塩が、素朴なのにきちんとカクテルらしい一杯にまとめてくれます。

このカクテルについて

スイカのマティーニは、生のスイカをペストルで潰し、ジンと一緒にシェークして仕上げるジンベースのフレッシュフルーツカクテルです。

このカクテルのレシピは、山本悌地『カクテル フレッシュ フルーツ テクニック』(柴田書店)に掲載されている「スイカのマティーニ」を参考にしています。フレッシュフルーツを使うカクテルらしく、リキュールやシロップで味を作るというより、スイカそのものの香りと水分を生かすタイプです。

クラシックなマティーニのようにジンとベルモットをステアするカクテルではなく、マティーニグラスで楽しむ季節のショートカクテルと考えると分かりやすいです。材料はジン、スイカ、塩だけで、構成はかなりシンプルです。

海外のWatermelon Martiniには、ウォッカやスイカリキュール、ベルモットを使うレシピもあります。一方で、ジンと生のスイカを合わせるレシピもあり、この一杯はその中でも果実味を素直に引き出す作りです。

味わいのポイントは、スイカそのものの甘みと、グラスの縁の塩です。塩を少し合わせると甘みの輪郭が出やすくなるため、スイカをそのまま食べたときの懐かしさがカクテルグラスの中で戻ってくるような印象があります。

レシピ

材料

材料分量
ジン20~30 mL
スイカ(小玉)1/8個
少々

調製方法

  1. 大型カクテルグラスの縁を塩でスノースタイルにし、氷を1個入れておきます。
  2. ボストンシェーカーのガラス部分に、皮を取って適当に切ったスイカを入れます。
  3. ペストルでスイカをしっかり潰します。
  4. ジンを加え、しっかりとシェークします。
  5. ストレーナーやバーズネストなどで濾しながら、用意したグラスに注ぎます。

使用グラス:大型カクテルグラス

ケンゾー・ルナのアドバイス

ケンゾー
ケンゾー

スイカは、果汁を出すだけでなく香りを起こすように潰すのがよろしいでしょう。粗く残しすぎますと濾しづらくなりますし、潰しすぎても青い香りが出ることがございます。

ルナ
ルナ

……スイカを潰しすぎてもだめなのね。もっと力任せにやるものかと思っていたわ。

ケンゾー
ケンゾー

ええ、力だけではございませんな。とはいえ遠慮しすぎますと、今度は果汁が出ません。ほどよく、しかし遠慮なく。フレッシュフルーツのカクテルは、そこが面白いところでございます。

ルナ
ルナ

……つまり、優しく乱暴に、ということね。

ケンゾー
ケンゾー

少々危うい表現ですが、あながち外れてもおりませんな。スイカは水分が多い果物ですから、味の薄いものを使いますと、カクテル全体もぼやけます。よく冷やした、甘みのあるスイカを選ばれるとよろしいでしょう。

ルナ
ルナ

……塩はどうするの。全面につけると、少し強そうだけれど。

ケンゾー
ケンゾー

飲み口を選べるよう、ハーフムーンのスノースタイルにするのもよろしいかと思います。塩は飾りではなく、スイカの甘みを引き立てるためのものです。つけすぎますと、淡い香りが隠れてしまいますからな。

ルナ
ルナ

……塩は誘惑役ね。甘みを前に出すけれど、出しゃばると台無しになるわ。

ケンゾー
ケンゾー

ジンも同じでございます。あまり大人しいものですとスイカに埋もれますし、強すぎますと果実味を押してしまいます。ゴードンのように芯のあるジンを使うと、甘さの奥にカクテルらしい骨格が残ることでしょう。

ルナ
ルナ

……スイカが主役でも、ジンを消したらつまらないわ。甘いだけならジュースでいいもの。

飲んでみた感想

2015.07.26 初調製

実家から届いたスイカを使って調製しました。スイカの赤い色がきれいに出て、グラスに注いだ時点でかなり夏らしい印象です。

味わいは、スイカの甘みと瑞々しさがしっかり残っています。そこにグラスの縁の塩が少し入ると、子どもの頃に塩をかけてスイカを食べたような、懐かしい甘じょっぱさが出てきます。塩がある部分とない部分で印象が変わるので、ハーフムーンにしておくと飲み進め方に少し遊びが出ます。

この日はビーフィーターを切らしていたため、ゴードンを使いました。ビーフィーターに比べると少しコシが強いように感じられ、スイカだけで薄くならず、カクテルとしての骨格が残った印象です。

また、普段は3ピースのシェーカーを使うことが多いため、ボストンシェーカーは久しぶりでした。スイカを潰してからシェークし、さらに濾して仕上げるので、簡単なビルドカクテルとは違う手間があります。ただ、その手間も含めて、夏の果物を一杯に仕立てる楽しさがあります。

2021.08.13 再調製

2021年の再調製では、ビーフィーター・クラウンジュエルを使用しました。参考書籍ではタンカレーが指定されていますが、この時は手元にあったジンでの調製です。

スイカはこの年も実家から届いたもので、例年より少し甘みが控えめだったようです。それでも、塩と一緒に飲むと甘みが強く感じられ、素朴で懐かしい味わいになりました。

スノースタイルは久しぶりで、塩の付き方が少しまばらになったとの記録もあります。ただ、このカクテルではその塩が大事で、きれいに仕上げること以上に、スイカの甘みをどう引き出すかが大切だと感じます。

少し手間はかかりますが、それだけの価値がある一杯です。よく冷えたスイカがある日に、ゆっくり作りたくなるカクテルですね。

アレンジレシピ

ウォッカで作る場合

海外のWatermelon Martiniには、ウォッカをベースにしたレシピも多く見られます。ウォッカにするとジンのボタニカル感がなくなり、スイカの甘みと香りがより前に出ます。

ただし、このレシピの魅力はジンの香りとスイカの淡い甘みの重なりにあります。ウォッカで作る場合は、同じカクテルの完全な置き換えというより、別バージョンとして楽しむくらいがよいかと思います。

酸味を足す場合

スイカがかなり甘い場合は、レモン・ジュースやライム・ジュースを少量だけ足すと、味が引き締まります。ただし、入れすぎるとスイカらしい丸い甘みが消えてしまうため、最初はティースプーン1杯程度から試すのがおすすめです。

調製記録

調製日内容使用銘柄(ジン)使用素材(スイカ)備考
2015.07.26初調製ゴードン 47.3度実家の家庭菜園産スイカビーフィーターを切らしていたためゴードンを使用。ハーフムーンのスノースタイルで調製。
2021.08.13再調製ビーフィーター・クラウンジュエル 50度実家から届いたスイカ参考書籍ではタンカレー指定。塩の付き方が少しまばらになったが、味わいは良好。

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