こんばんは、kanatoです。
今回は、日本の港町の名を持つクラシックカクテル「ヨコハマ」を作りました。
赤く澄んだ色合いが美しい「ヨコハマ」は、日本の港町の名を冠した数少ないクラシックカクテルです。ドライ・ジンをベースに、オレンジジュースとグレナデン・シロップで甘酸っぱく、ほんの少し加えるパスティス(アニス系のお酒)が全体をきりっと引き締めます。戦前から飲み継がれてきた、少し大人の一杯です。

ヨコハマとは
ドライ・ジンを主体に、ウォッカ・オレンジジュース・グレナデン・シロップを合わせ、ほんの1ダッシュのパスティスで香りづけしたショートカクテルです。鮮やかな赤色は、日本の象徴である「日の出」を思わせるとも言われます。ジンの香り、オレンジの甘酸っぱさ、グレナデンの甘み、そしてアニスのニュアンスが重なった、見た目以上に複雑な味わいが魅力。ジュースが少なめでアルコールはやや高めなので、ゆっくり味わいたい一杯です。
名前の由来
「ヨコハマ」はもちろん日本の港町・横浜にちなんだ名前ですが、日本で生まれたカクテルではないと言われています。横浜港の開港後、寄港する極東航路の客船のバーで生まれたという伝承があり、考案者や正確な年代ははっきりしません。ただ、ハリー・マケルホンの『ABC・オブ・ミキシング・カクテルズ』(1920年代)や名著『ザ・サヴォイ・カクテルブック』(1930年)にも登場する、戦前から知られた古典です。当時はまだ珍しかった「ウォッカを使うカクテル」の一つとしても知られています。なお、ジン・オレンジ・グレナデン・アブサンで作る「モンキー・グランド」に少量のウォッカを足したものとほぼ同じ配合で、どちらにもマケルホンの名前が伝わっています。
レシピ
材料
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| ドライ・ジン | 20 mL |
| オレンジ・ジュース | 20 mL |
| ウォッカ | 10 mL |
| グレナデン・シロップ | 10 mL |
| パスティス | 1 dash |
パスティスとアブサンについて:もともとはアブサンを使っていましたが、アブサンが製造禁止だった時期にパスティスで代用され、今でもパスティスが使われます。どちらもアニス(八角のような甘い香り)が特徴のお酒です。手元になければ、香りづけなので省いても作れます。
作り方
- シェーカーに材料をすべて入れ、氷を加える。
- しっかりとシェークする。
- 冷やしておいたカクテルグラスに注いで完成。
使用グラス:カクテルグラス
調製のポイント

パスティスはほんの1ダッシュで十分でございます。入れすぎますとアニスの香りが立ちすぎますから、香りづけ程度に。グレナデンも少なめのほうが、赤色が濁らず澄んで仕上がりますかと思います。

……色で見せる一杯。グレナデンは少しでいい。入れすぎると、ただ甘いだけの赤になるわ。
飲んでみた感想

シェークすると、澄んだ赤色がグラスに映えてきれいです。口に含むと、ジンとオレンジの甘酸っぱさのあとに、パスティスのアニス香がふわりと残ります。この香りは好みが分かれるところで、人によっては「少し薬っぽい」と感じるかもしれません。それでも全体はよくまとまっていて、おいしくないわけではありません。グレナデン10mLは少し甘めに感じたので、好みで控えめにしてもよさそうです。色と香りに個性のある、大人向けの一杯でした。
ジン×オレンジの仲間たち
ヨコハマのようにジンとオレンジジュースを組み合わせたカクテルには、ベルモットを加えたブロンクスや、シンプルにジンとオレンジで作るオレンジ・ブロッサムがあります。また、オレンジジュースとグレナデン・シロップで赤いグラデーションを描く点では、テキーラ・サンライズも色合いの近い仲間です。飲み比べて、ベースのお酒による味の違いを楽しんでみてください。
まとめ
ヨコハマは、日本の港町の名を持ちながら海の向こうで生まれた、戦前から続くクラシックカクテル。ジンとオレンジの甘酸っぱさに、パスティスのアニス香とグレナデンの赤色が重なって、見た目も味わいも個性的です。少し背伸びした大人の気分で、おうちでゆっくり味わってみてください。
調製記録
| 調製日 | 内容 | 使用銘柄(パスティス) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2015.05.14 | 調製 | リカール | グレナデン10mLはやや甘め→好みで控えめに。アニスの香りが個性。 |

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