ワード・エイト / Ward Eight|ボストン生まれのウイスキーカクテル

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こんばんは、kanatoです。
今回は「ワード・エイト」を調製しました。

ウイスキーに柑橘系のフルーティさが重なる、さっぱりとした飲み口のショートカクテルです。アメリカ・ボストンの政治史に根ざした誕生エピソードが面白く、ウイスキーとオレンジ・レモンのハーモニーがとてもよく合っていました。2015年のお盆休みに実家で調製した一杯です。

このカクテルについて

ワード・エイトは、ウイスキーをベースに、オレンジ・ジュースとレモン・ジュース、そしてグレナデン・シロップを加えてシェークするショートカクテルです。柑橘の酸味とグレナデンのほのかな甘さがウイスキーをまるくまとめ、淡いピンク色の美しい仕上がりになります。ウイスキー・サワーの系譜に連なるクラシックカクテルです。

名前の「Ward Eight(ワード・エイト)」は、アメリカ・ボストン市の第8選挙区(Ward 8)に由来します。1898年、ボストンの政治ボス「マハトマ」ことマーティン・ロマスニーが州議会議員選挙に勝利した選挙前夜、支持者たちがその勝利を祝って注文した一杯が起源とされています。当時、ロック・オーバー(Locke-Ober)レストランのバーテンダー、トム・ハッション(Tom Hussion)が即席で考案したのがこのカクテルだと伝えられています。

ちなみに、ロマスニー自身は禁酒主義者(ティートトーラー)だったとされており、おそらくこのカクテルを飲んだことはなかったようです。しかし皮肉なことに、彼はアメリカの禁酒法(プロヒビション)には反対していました。ウイスキーで祝ってもらいながら、自分は飲まない——なんとも不思議な縁ですが、それがこのカクテルにロマンを与えています。

なお、この誕生エピソードは1951年の雑誌「Holiday」に掲載された記事を起源とする説が有力で、史実との矛盾も指摘されています。一方、ボストンのクインシー・ハウス(Quincy House)で生まれたという別説も存在します。いずれにせよ、ボストンを代表するクラシックカクテルとして今も愛され続けています。

レシピ

サボイ カクテル ブック(The Savoy Cocktail Book, 1930)掲載レシピに基づいています。

材料

材料分量
ライ・ウイスキー1/2(約 40 mL)
オレンジ・ジュース1/4(約 20 mL)
レモン・ジュース1/4(約 20 mL)
グレナデン・シロップ1 tsp

バーボンについて:現代ではバーボンを使うバリエーションもあります。バーボンのまろやかな甘みがオレンジ・ジュースとよく合うため、好みで使い分けていただいて構いません。私自身も最初の調製ではバーボンを使いました。

調製方法

  1. 材料をすべてシェーカーに入れる。
  2. 氷を加えてしっかりとシェークする。
  3. 冷やしたカクテルグラスに注ぐ。

使用グラス:カクテルグラス(ショート)

ケンゾーの一言アドバイス

ケンゾー
ケンゾー

シェークはしっかりと振ることでございます。柑橘系が入っておりますから、空気をよく含ませることで口当たりがずいぶん変わってきますかと。グレナデンはレシピ通りの1 tspが基本でございますが、色が強く出すぎると感じられる場合は、1〜2ダッシュに抑えていただいて構わないかと思います。

ルナ
ルナ

……ライの方がキリッとしまって好みだわ。バーボンは甘くなる。どちらが好みかで選べばいい。

飲んでみた感想

2015.08.08 初調製

お盆休みに実家で調製しました。バーボン・ウイスキーをベースに、オレンジとレモンで柑橘のさっぱり感を加えた一杯です。飲んでみるとウイスキーの風味がしっかり残りつつも、柑橘のフレッシュ感でグッと飲みやすくなっていました。全体的にバランスがよく、夏の暑い時期にもするっと飲めてしまう爽やかな仕上がりでした。

グレナデン・シロップを1 tsp入れたところ、色がかなり赤みがかってしまいました。見た目のインパクトは十分ですが、ライ・ウイスキーで作るとよりキレのある味わいになりそうなので、次回はサボイのレシピ通りにライで試してみたいと思います。

調製記録

調製日内容使用銘柄(ウイスキー)使用銘柄(グレナデン)備考
2015.08.08初調製バーボン(銘柄不明)明治屋 マイ グレナデン シロップ(720ml)バーボン使用。グレナデン1 tspで色が濃く出た

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