こんばんは、kanatoです。
今回ご紹介するのは、ジンにドライ・ベルモットとクレーム・ド・カシスを合わせた「パリジャン」です。ひとことで言えば“カシス版のマティーニ”。きりっとしたマティーニにカシスの甘みと美しいルビー色が加わった、おしゃれで飲みやすい一杯です。アルコールの強いマティーニはちょっと…という方にもおすすめできる、肩の力の抜けたカクテルでした。

このカクテルについて
パリジャン(Parisian)は、ジンとドライ・ベルモットで作るドライ・マティーニに、クレーム・ド・カシスを加えたバリエーションです。「カクテルの王様」とも呼ばれるマティーニの親戚にあたり、そこへフランス生まれのクレーム・ド・カシス(黒すぐりのリキュール)が加わることで、赤ワインを思わせる美しい色合いと、まろやかな甘みが生まれます。その名のとおり、どこかフランスらしい洒落た雰囲気のある一杯です。
誕生は1920年ごろとされ、フランス生まれのリキュール「クレーム・ド・カシス」を広めるためのプロモーションの一環として生まれた、と言われています。商いのなかから生まれたカクテルですが、仕上がりはとても上品。カシスのフルーティーな甘みとベルモットの薬草感がきれいに調和した、やや甘口で大人っぽい味わいに仕上がります。
口当たりはすっきりしていて飲みやすい一方、ジンをしっかり使うためアルコール度数は30度前後と、見た目の可憐さに反して意外と本格派。マティーニほど辛口ではなく、カシスの甘みでぐっと親しみやすくなっているので、「マティーニは強すぎる」という方の入口にもぴったりです。同じくクレーム・ド・カシスを使うカシス・グレープフルーツや、ジンとベルモットを組み合わせるブロンクス・オレンジ・ブロッサムあたりがお好きな方には、特に楽しんでいただけると思います。
レシピ
パリジャンは「ドライ・ジン30mL/ドライ・ベルモット15mL/クレーム・ド・カシス15mL」、いわゆる2:1:1の黄金比が定番です。今回もこの基本どおりに作りました。ジンをしっかりきかせることで、カシスの甘さに寄りかかりすぎない、きりっとした大人の味にまとまります。
材料
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| ドライ・ジン | 30 mL |
| ドライ・ベルモット | 15 mL |
| クレーム・ド・カシス | 15 mL |
調製方法
- ドライ・ジン、ドライ・ベルモット、クレーム・ド・カシスをミキシンググラスに入れる
- 氷を加えてステア(マドラーで手早くかき混ぜる)する
- よく冷やしたカクテルグラスに注ぐ
使用グラス:カクテルグラス
技法:ステア
定番は「ジン30mL/ドライ・ベルモット15mL/クレーム・ド・カシス15mL」の2:1:1。甘めが好みならカシスを少し増やし、よりドライに飲みたいならジンを増やすなど、お好みで調整していただけます。3つを等量(1:1:1)で合わせる古いレシピもあり、その場合はカシスの甘みがより前に出ます。
ケンゾーの一言アドバイス

パリジャンはシェークせず、ミキシンググラスでステアして仕上げるのがよろしいでしょう。マティーニと同じ要領で、氷で手早く冷やしながら混ぜることで、雑味のない澄んだ口当たりになりますかと思います。カシスは甘みが強いので、入れすぎず分量を守られると、ジンの香りとのバランスがきれいに決まるかと思います。

……カシスはケチらないこと。安いものだと甘さだけが浮くわ。それと、この可憐な色に油断しないで。中身はしっかり30度。飲みやすいからって、進めすぎない方がいい。
飲んでみた感想
2016.03.24 初調製

グラスに注ぐと、名前のとおりおしゃれなルビー色。見た目だけでも気分が上がる一杯です。口に含むと、最初にマティーニらしいジンとベルモットのきりっとした辛口がきて、そのあとからカシスの甘みがふわっと追いかけてきます。この甘みのおかげで全体が丸くまとまり、マティーニ単体よりもずっと飲みやすい印象でした。アルコールの強いカクテルが得意でない方にもすすめやすい、肩の力の抜けた一杯だと思います。見た目の華やかさもあって、どちらかというと女性に好まれそうな雰囲気。家でゆっくり飲む夜のしめにも、ちょうどいい甘さと飲み口でした。
調製記録
| 調製日 | 内容 | 使用銘柄(ジン) | 使用銘柄(ベルモット) | 使用銘柄(カシス) | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016.03.24 | 初調製 | ボンベイ・サファイア | チンザノ(エクストラドライ) | マリー・ブリザール | ジン30/ベルモット15/カシス15(2:1:1)・ステア |


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