カクテルテクニック(上田 和男 著)

こんばんは、kanatoです。

本日は妻と相談して、休肝日にしました。思えば、連休に入ってからずっと飲みっぱなしでした。

そんなわけで本日はカクテルの書籍をご紹介したいと思います。

カクテルテクニック(上田 和男 著)

今回ご紹介したいのは銀座テンダーのオーナーバーテンダー上田和男氏の名著「カクテルテクニック」です。古い書籍ですが、私のカクテル作りの教科書というかバイブル的なもので、定期的に読み返しています。

カクテル作りの基本

「おいしいカクテルをつくるために」として、カクテルを調製する上での心構えなどから始まり、シェイク、ステア、ビルドの技術がカラー写真を使って、丁寧に解説されています。上田氏はハードシェイクという概念を世に送り出した方ですので、特にシェイクについては丁寧に解説されており、非常に参考になりました。昔は私も本書の手順と動画を参考にハードシェイクの練習をしたものです。

続いて、ボトルの持ち方などのカクテルの味を支える基本動作などが解説され、そのあとホワイトスピリッツ、ブラウンスピリッツ、リキュール、カクテルづくりの器具、カクテルグラスの解説が続きます。タイトルだけを見ると通常のカクテルブックと変わらない様にも見えますが、その内容には上田氏が長年培ってきたと思われるテクニックなどが随所にちりばめられていて、非常に興味深かったです。

スタンダードカクテル

スタンダードカクテルの紹介ですが、ここでも惜しげもなく、そのテクニックを記述されています。

スタンダードカクテルの成り立ちなどの説明から入り、上田氏が何をどのように考えて、そのカクテルを調製するか、さらには、このカクテルに対する疑問や提言をされている部分もあります。

また、レシピもスタンダードカクテルのレシピに加えて、「上田レシピ」として、上田氏が調製する際のレシピと調製方法、使用グラスなどが記載されており、興味深い。

オリジナルカクテル

ここでは、オリジナルカクテルに欠かせない色の説明から始まっている。上田氏は「キングスバレイ」のように緑色の材料を使用せずに緑色を表現するなど、カクテル色については非常に造詣が深いことがわかります。

続いて、上田氏が考案されたオリジナルカクテルについて、その背景やそのカクテル「どのように作り上げていったか」といったあまり目にすることのない説明があり、続いてレシピの記載がある。この辺りはオリジナルカクテルの考案例として非常に有用であると感じています。

また、最後にはテンダーシリーズとして毎年発表されるオリジナルカクテルが並ぶ。本書ではT-1、T-2の2つのみだったが、改訂増補にはテンダーシリーズ12作品が完結して、収録されている。

最後に

今回は上田和男氏の「カクテルテクニック」をご紹介しました。まさにカクテルの教科書というべき1冊です。初版は2000年に発売され、改訂増補が2010年に発売されました。あと少しで改訂増補から10年がたちますので、ぜひ改訂増補第2版を期待しています。

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