こんばんは、kanatoです。
今回は、3種のリキュールを重ねた甘く華やかな一杯「アラバマ・スラマー」を調製しました。
サザン・カンフォート、アマレット、スロー・ジンにレモン・ジュースを合わせた、フルーティーで飲みやすい味わい。ただし口当たりのよさとは裏腹に、中身はリキュールがぎっしり——飲みやすさにつられてペースを上げると、あとからしっかり効いてくる。そんな油断のならないところも含めて楽しい、リキュール好きにおすすめのカクテルです。
このカクテルについて
アラバマ・スラマーは、サザン・カンフォート・アマレット・スロー・ジンという3種のリキュールに、レモン・ジュース(バリエーションによってはオレンジ・ジュース)を合わせたカクテルです。スロー・ジンのフルーティーな酸味とアマレットの香ばしい甘さ、そこにサザン・カンフォートのアメリカンな風味が重なって、甘く飲みやすい一杯に仕上がります。
生まれは1960年代後半から1970年代のアメリカ南部、アラバマ大学のあるタスカルーサ周辺といわれています。元はショットグラスで一気に「スラム(叩きつけるように飲み干す)」するスタイルだったことが名前の由来とされ、1971年のバーテンダーズガイドに早くも登場。1988年の映画『カクテル』(トム・クルーズ主演)でも名前が呼ばれ、一気に知名度を上げました。「アラバマ」は州の名前。「スラマー」のほうは一気飲みの動作にちなむという説が有力ですが、俗語の別の意味をかけているという読みもあり、名前そのものに遊び心のあるカクテルです。
今回作ったのは、レモン・ジュースを効かせてシェークし、カクテルグラスに注ぐショートスタイル。一方で、世間でよく知られているのはオレンジ・ジュースをたっぷり加えてタンブラーで供する背の高いロングスタイルです。こちらはさらにするすると飲めてしまうぶん、度数の高さを忘れがちなので要注意。同じくサザン・カンフォートとアマレットを使うシシリアン・キッスとは兄弟分のような関係で、アマレットとオレンジを合わせるイタリアン・スクリュー・ドライバーや、甘口リキュールのオーガズム、飲みやすさが油断ならない点で似たファジー・ネーブルとあわせて飲み比べると、甘いカクテルの奥行きがよくわかります。

レシピ
材料
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| サザン・カンフォート | 20 mL |
| アマレット | 20 mL |
| スロー・ジン | 10 mL |
| レモン・ジュース | 10 mL |
調製方法
- サザン・カンフォート、アマレット、スロー・ジン、レモン・ジュースをシェーカーに入れる。
- 氷を加えてよくシェークする。
- 冷やしたカクテルグラスに注ぐ。
使用グラス:カクテルグラス(ショート)
オレンジ・ジュースをたっぷり加えてタンブラーに氷とともに注げば、世間でおなじみの背の高いロングスタイルになります。パーティーで何杯も楽しみたいときは、こちらのほうが飲みやすいでしょう。
⚠️ 度数に注意:アラバマ・スラマーは3種のリキュールを重ねた、加水が果汁だけのお酒です。甘くて口当たりがよく、とくにオレンジ・ジュースで割るロングスタイルはジュース感覚でするする飲めてしまいますが、中身はしっかりとアルコール。「飲みやすい=弱い」ではありません。ペースを上げすぎないよう、ゆっくり味わってください。
調製のポイント

3種のリキュールはどれも甘うございますから、レモン・ジュースをきりっと効かせるのが、くどくならない決め手かと思います。スロー・ジンは新しいものを選ばれると、赤みが冴えてきれいに仕上がりますな。古いものですと、色も香りも少しおとなしくなってしまいますかと。

……甘くて飲みやすいけど、これは中身ほとんどお酒だわ。口当たりのよさにつられて、杯を重ねない方がいい。
飲んでみた感想
2015.06 初調製

梅雨入りの晩、妻の晩酌にと一杯作りました。スロー・ジンのフルーティーな酸味とアマレットの甘い香りがまず立ち、サザン・カンフォートのどこかアメリカンな風味があとを引きます。甘さのなかにレモンの酸味がきいて、見た目の華やかさどおりの飲みやすさ。ただ、このときは手元にあった古いスロー・ジンを使ったため、本来のあざやかな赤みがいまひとつ出ず、少し落ち着いた色合いに仕上がりました。色まで楽しみたいなら、スロー・ジンは新しいものを用意するのがよさそうです。飲み口は軽やかでも、3種のリキュールが効いてじんわり温まる——そんな一杯でした。
調製記録
| 調製日 | 内容 | 使用銘柄 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2015.06 | 初調製 | サザン・カンフォート/ディサローノ(アマレット)/プリマス・スロー・ジン | 妻の晩酌。古いスロー・ジン使用で色がやや控えめ |

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