レッド・ライオン / Red Lion

この記事は約3分で読めます。

こんばんは、kanatoです。
今回は、ジンとグラン・マルニエで作る「レッド・ライオン」を調製しました。

名前は「赤いライオン」なのに、グラスに注ぐと淡い黄色——この不思議なギャップが楽しい一杯です。砂糖でリムを縁取ったスノースタイルで、見た目も味も少し華やかになります。

このカクテルについて

レッド・ライオンは、ドライ・ジンをベースに、オレンジリキュールの銘酒グラン・マルニエとオレンジ・ジュース、レモン・ジュースを合わせたショートカクテルです。動物の名を冠した「アニマル・カクテル」のひとつで、柑橘の甘酸っぱさとジンのキレが同居した、華やかで少し大人びた味わいに仕上がります。

実はこのカクテル、由緒のはっきりした一杯です。1933年にロンドンで開かれた「ブリティッシュ・エンパイア・カクテル・コンペティション」で1位に輝いた作品で、考案したのはロンドンの名門カフェ・ロワイヤルのバーテンダー、アーサー・タリング。後に弟がまとめた『カフェ・ロワイヤル・カクテルブック』(1937年)にも、受賞の記録とともに収められています。

「赤いライオン」という名前の由来には諸説ありますが、レシピに使われていたジン(ブースジン)のラベルに描かれた赤いライオンの紋章にちなむ、という説が知られています。仕上がりの色は赤ではなく黄色——名前は色ではなく、その紋章から来ているというわけです。

なお配合には流儀があり、ジンとグラン・マルニエを等量にするレシピも見られますが、いずれもジンをベースにした一杯です。今回は古い記録に残る、ジンをやや多めにした配分で仕上げました。

関連して、グラン・マルニエを主役にしたグラン・マルニエ・サイドカーや、ジンとオレンジを合わせたオレンジ・ブロッサムもよく似た系統なので、飲み比べると面白いカクテルです。

Bar Kのカウンターで犬のバーテンダー・ケンゾーが砂糖リムの黄色いレッド・ライオンを差し出し、猫の常連客ルナが見守る紹介イメージ。赤いライオンの紋章とドライ・ジン、グラン・マルニエ風のボトル

レシピ

材料

材料分量
ドライ・ジン25 mL
グラン・マルニエ15 mL
オレンジ・ジュース10 mL
レモン・ジュース10 mL
砂糖(スノースタイル用)適量

調製方法

  1. カクテルグラスの縁をレモンなどで湿らせ、砂糖をつけてスノースタイルにする。
  2. ドライ・ジン、グラン・マルニエ、オレンジ・ジュース、レモン・ジュースをシェーカーに入れる。
  3. 氷を加えてよくシェークする。
  4. 砂糖でスノースタイルにした冷たいカクテルグラスに注ぐ。

使用グラス:カクテルグラス(ショート)

調製のポイント

ケンゾー
ケンゾー

グラン・マルニエは、コニャックをベースにしたオレンジリキュールでしてな。普通のホワイト・キュラソーより香りに深みが出ますかと思います。ジンを多めに、リキュールは控えめに——この配分が、レッド・ライオンの背筋を伸ばしてくれるのでしょう。

ルナ
ルナ

……砂糖のリムは片側だけでいいわ。全部つけると甘くなりすぎる。ひと口ごとに甘さを足せるくらいが、ちょうどいい。

飲んでみた感想

2015.03.13 初調製

完成したレッド・ライオン。ドライ・ジンとグラン・マルニエ、オレンジ・レモンジュースをシェークし砂糖のスノースタイルで仕上げた黄色いショートカクテル(2015.03.13 初調製)

ビーフィーターのキレにグラン・マルニエの華やかなオレンジ香が重なり、そこにオレンジとレモンの果汁で甘酸っぱさが乗ります。砂糖のリムをなめながら飲むと、味の印象がくるくる変わるのが面白いところ。妻の感想は「おいしかったけど、不思議な味がした」。まさにその通りで、甘いのか辛いのか一言で言い切れない、つかみどころのある一杯でした。

調製記録

調製日内容使用銘柄(ジン)使用銘柄(リキュール)備考
2015.03.13初調製ビーフィーターグラン・マルニエ コルドンルージュ砂糖でスノースタイル。妻「おいしかったけど、不思議な味がした」

コメント

タイトルとURLをコピーしました