こんばんは、kanatoです。
今回は、ジンとグラン・マルニエで作る「レッド・ライオン」を調製しました。
名前は「赤いライオン」なのに、グラスに注ぐと淡い黄色——この不思議なギャップが楽しい一杯です。砂糖でリムを縁取ったスノースタイルで、見た目も味も少し華やかになります。
このカクテルについて
レッド・ライオンは、ドライ・ジンをベースに、オレンジリキュールの銘酒グラン・マルニエとオレンジ・ジュース、レモン・ジュースを合わせたショートカクテルです。動物の名を冠した「アニマル・カクテル」のひとつで、柑橘の甘酸っぱさとジンのキレが同居した、華やかで少し大人びた味わいに仕上がります。
実はこのカクテル、由緒のはっきりした一杯です。1933年にロンドンで開かれた「ブリティッシュ・エンパイア・カクテル・コンペティション」で1位に輝いた作品で、考案したのはロンドンの名門カフェ・ロワイヤルのバーテンダー、アーサー・タリング。後に弟がまとめた『カフェ・ロワイヤル・カクテルブック』(1937年)にも、受賞の記録とともに収められています。
「赤いライオン」という名前の由来には諸説ありますが、レシピに使われていたジン(ブースジン)のラベルに描かれた赤いライオンの紋章にちなむ、という説が知られています。仕上がりの色は赤ではなく黄色——名前は色ではなく、その紋章から来ているというわけです。
なお配合には流儀があり、ジンとグラン・マルニエを等量にするレシピも見られますが、いずれもジンをベースにした一杯です。今回は古い記録に残る、ジンをやや多めにした配分で仕上げました。
関連して、グラン・マルニエを主役にしたグラン・マルニエ・サイドカーや、ジンとオレンジを合わせたオレンジ・ブロッサムもよく似た系統なので、飲み比べると面白いカクテルです。

レシピ
材料
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| ドライ・ジン | 25 mL |
| グラン・マルニエ | 15 mL |
| オレンジ・ジュース | 10 mL |
| レモン・ジュース | 10 mL |
| 砂糖(スノースタイル用) | 適量 |
調製方法
- カクテルグラスの縁をレモンなどで湿らせ、砂糖をつけてスノースタイルにする。
- ドライ・ジン、グラン・マルニエ、オレンジ・ジュース、レモン・ジュースをシェーカーに入れる。
- 氷を加えてよくシェークする。
- 砂糖でスノースタイルにした冷たいカクテルグラスに注ぐ。
使用グラス:カクテルグラス(ショート)
調製のポイント

グラン・マルニエは、コニャックをベースにしたオレンジリキュールでしてな。普通のホワイト・キュラソーより香りに深みが出ますかと思います。ジンを多めに、リキュールは控えめに——この配分が、レッド・ライオンの背筋を伸ばしてくれるのでしょう。

……砂糖のリムは片側だけでいいわ。全部つけると甘くなりすぎる。ひと口ごとに甘さを足せるくらいが、ちょうどいい。
飲んでみた感想
2015.03.13 初調製

ビーフィーターのキレにグラン・マルニエの華やかなオレンジ香が重なり、そこにオレンジとレモンの果汁で甘酸っぱさが乗ります。砂糖のリムをなめながら飲むと、味の印象がくるくる変わるのが面白いところ。妻の感想は「おいしかったけど、不思議な味がした」。まさにその通りで、甘いのか辛いのか一言で言い切れない、つかみどころのある一杯でした。
調製記録
| 調製日 | 内容 | 使用銘柄(ジン) | 使用銘柄(リキュール) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2015.03.13 | 初調製 | ビーフィーター | グラン・マルニエ コルドンルージュ | 砂糖でスノースタイル。妻「おいしかったけど、不思議な味がした」 |

コメント