こんばんは、kanatoです。
今回は、夏に飲みたい一杯「シーブリーズ・クーラー」を調製しました。
名前を聞くと、あの真っ赤なクランベリーのカクテルを思い浮かべる方が多いかもしれません。ですが、これはそれとはまったくの別物。ジンとアプリコット・ブランデーで作る、淡いピンク色の涼しげなロングカクテルです。
このカクテルについて
「シーブリーズ」というと、今ではウォッカにクランベリー・ジュースとグレープフルーツ・ジュースを合わせたカクテルが広く知られています。けれども、ここでご紹介する「シーブリーズ・クーラー」は、それとは系統の違う一杯です。ベースはジン。そこにアプリコット・ブランデーの甘やかな香り、レモンの酸味、グレナデン・シロップのほのかな赤みを重ね、ソーダで割って仕上げます。
実はこちらのほうが、古い顔を持っています。1930年に刊行された名著『サヴォイ・カクテルブック』(ハリー・クラドック著)には、すでに「シーブリーズ・クーラー」がジン・アプリコット・ブランデー・レモン・グレナデンのレシピとして載っています。もともと禁酒法時代にジンとグレナデンの組み合わせから生まれ、やがてアプリコット・ブランデーとレモンが加わって今のかたちになったと言われています。ウォッカとクランベリーの「シーブリーズ」が広まったのは、それよりずっと後のこと。同じ名前でも、生まれも育ちも違うわけです。
「クーラー」とは、スピリッツに柑橘と甘み、炭酸を合わせて背の高いグラスでさっぱりと飲ませるスタイルのこと。レモンとソーダを合わせる点ではジン・フィズに、ジンを炭酸でさわやかに飲ませる点ではジン・トニックやハイボールにも通じる一杯です。クラッシュドアイスをたっぷり詰めたグラスに注ぎ、ミントの葉を添えれば、見た目にも涼やか。グレナデンが生む淡いピンクと、ミントのグリーンのコントラストが、暑い日にぴったりです。

レシピ
材料
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| ドライ・ジン | 30 mL |
| アプリコット・ブランデー | 15 mL |
| レモン・ジュース | 20 mL |
| グレナデン・シロップ | 2 tsp |
| ソーダ | 適量 |
| ミントの葉 | 適量(飾り) |
調製方法
- ソーダ以外の材料をシェーカーに入れ、しっかりとシェークする。
- クラッシュドアイスを敷き詰めたゴブレットに注ぐ。
- ソーダを適量加え、軽くステアする。
- ミントの葉を飾る。
使用グラス:ゴブレット(クラッシュドアイス)
調製のポイント

同じ「シーブリーズ」でも、クランベリーで作るものとは別物でしてな。こちらはジンとアプリコット・ブランデーが主役の、古くからあるレシピでございます。グレナデンは入れすぎると甘く重くなりますから、まずは控えめに。レモンの酸味とのつり合いを見ながら整えていかれるとよろしいかと思います。

……アプリコット・ブランデーは、安いものと良いもので香りがまるで違うわ。ここをケチると、ただ甘いだけになる。
飲んでみた感想
2015.07.20 初調製

淡いピンク色にミントの葉が映えて、見るからに涼しげ。味わいはやっぱりスッキリ系で、アプリコットの甘味とレモンの酸味、そしてソーダの爽快感が、夏場の渇いた喉を心地よく潤してくれます。
ミントの葉は妻のプランターから一枝拝借しました。これがあるだけで、香りも見た目も印象がぐっと変わります。飾りと侮らず、ぜひ添えてみてください。
クラッシュドアイスを手軽に作るには
このカクテルの主役のひとつが、グラスいっぱいのクラッシュドアイス。専用のアイスクラッシャーがあれば一番ですが、なくても作れます。布巾やジッパー付きの保存袋に氷を包み、麺棒などで叩けばOK。ただし、これがなかなかの重労働で、音も大きいので時間帯にはご注意を。市販のロックアイスを砕く、ブレンダーで軽く回すといった手もあります。手軽さを優先するなら、安価なアイスクラッシャーをひとつ用意しておくと、夏のカクテルがぐっと楽になります。
調製記録
| 調製日 | 内容 | 使用銘柄(アプリコット・ブランデー) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2015.07.20 | 初調製 | ルジェ クレーム・ド・アプリコット | ジン/レモン・ジュース/グレナデン使用・クラッシュドアイス+ミント装飾 |

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