こんばんは、kanatoです。
今回は「オリンピック」を調製しました。
最初にこの一杯を作ったのは2015年のこと。そして2021年には、ちょうど東京オリンピックが閉幕した直後の夏に、改めて調製しました。パリ生まれのオリンピック記念カクテルを、日本のオリンピックイヤーに飲む——なんとも粋な偶然でした。
このカクテルについて
フランス・パリで開催されたオリンピックを記念して生まれたカクテルです。考案者は、パリの名門「ホテル・リッツ」のヘッドバーテンダー、フランク・マイヤー(Frank Meier)。1921年からリッツのバーに立ち、ヘミングウェイやココ・シャネルといった時代の寵児たちのグラスを満たし続けた、伝説的なバーテンダーです。
カクテルが作られた年代については、1900年の第2回パリ大会説と1924年の第8回パリ大会説の両方が伝わっています。フランク・マイヤーがホテル・リッツに赴任したのが1921年のことですから、リッツのバーで誕生したとするならば1924年説の方がより有力です。100年近く前のパリで生まれた一杯が、形をほとんど変えずに今も世界中で飲み継がれているというのは、ロマンを感じずにはいられません。
このカクテルの面白さは、ブランデー・オレンジ・キュラソー・オレンジ・ジュースの3種類をまったく等量でシェークするシンプルさにあります。カクテルのレシピは時代とともに変わっていくことが珍しくないのですが、オリンピックはほとんどのカクテルブックでほぼ同一レシピが掲載されているという、非常に稀なカクテルでもあります。
レシピ
材料
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| ブランデー | 20 mL |
| オレンジ・キュラソー | 20 mL |
| オレンジ・ジュース | 20 mL |
調製方法
- すべての材料をシェーカーに入れる
- しっかりとシェークする
- 冷やしたカクテルグラスに注ぐ
使用グラス:カクテルグラス
ケンゾーのひとこと

三種を等量でシェークするというのが、このカクテルの妙でしてな。材料がきれいに拮抗して、お互いを引き立て合う。シェークはしっかりと冷えるまで振られるとよろしいかと思います。キュラソーにグラン・マルニエを選ばれると、コクと香りがぐっと引き立ちますな。

……普通のキュラソーとはコクも香りも全然違うわ。ここだけはケチらない方がいい。
飲んでみた感想
2015.04.19 初調製

ブランデーにオレンジ・キュラソーとオレンジ・ジュースを加えてシェーク。三種類が等量というシンプルなレシピながら、ブランデーの芳醇な香りとオレンジの甘みがとてもよく溶け合っていました。アルコールはやや強めですが、ブランデーらしい深みと華やかさのある一杯でした。オレンジ・キュラソーには「グラン・マルニエ」を使いましたが、そのリッチなコクがこのカクテルをさらに引き立ててくれました。
2021.08.24 再調製

東京オリンピックが閉幕した直後のタイミングでの再調製。パリ大会ゆかりのカクテルをこのタイミングで飲むのは、少し感慨深いものがありました。ブランデーは「バロン・オタール VSOP」、キュラソーは前回に引き続き「グラン・マルニエ」を使用。グラスに注いだときの鮮やかな黄色がとても美しく、一口飲むとブランデーの深みとオレンジの華やかさが同時に広がりました。アルコールはやはり強めですが、それもまたこの等量レシピが生む潔い個性かもしれません。
調製記録
| 調製日 | 内容 | 使用銘柄(ブランデー) | 使用銘柄(キュラソー) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2015.04.19 | 初調製 | IBIS XO | グラン・マルニエ コルドン・ルージュ | |
| 2021.08.24 | 再調製 | バロン・オタール VSOP | グラン・マルニエ コルドン・ルージュ |

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