ハイボール / Highball

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こんばんは、kanatoです。今回は「ハイボール」を取り上げます。初めて調製したのは2019年6月のこと。そろそろ暑くなってきた夜に、さっぱり飲みたくて作ったのが最初でした。ウイスキーとソーダだけのシンプルな一杯ですが、使う銘柄によって表情がまったく変わる、奥の深いカクテルです。

このカクテルについて

ハイボールとは、ウイスキーを炭酸水(ソーダ)で割ったカクテルのことです。日本ではこのスタイルが「ハイボール」の代名詞となっていますが、もともとは幅広い意味を持つ言葉でした。広義では、スピリッツやリキュールを炭酸飲料で割ったものを総じてハイボールと呼ぶことがあります。カンパリ・ソーダやキューバ・リバーも、このカテゴリに含まれます。日本では焼酎を炭酸で割ったものを「チューハイ(焼酎ハイボール)」と呼んでいますが、これも同じ発想の飲み方です。

「ハイボール」という名前の由来には、いくつかの説があります。サントリーが「最も有名」と紹介するのが、スコットランドのゴルフ場での逸話です。ウイスキーのソーダ割りを試していた英国紳士のところへ、高々と打ち上げられたゴルフ・ボールが飛び込んできた——その瞬間の「ハイ・ボール!」という叫びが名前の由来になったという説です。一方、アメリカでは「鉄道のボール信号機説」も有力とされています。19世紀のアメリカでは、ボールが高く上がると「進行OK」を意味する球形の信号機が使われていました。望遠鏡でボール信号を確認しながらウイスキーのソーダ割りをちびちびやっていた駅員が、ボールが上がった瞬間に一気に飲み干して持ち場へ急いだ——そんな情景が由来になったとも言われています。どちらも「ハイ(高い)+ボール」という組み合わせがキーワードで、真の語源は今も定かではありませんが、どちらもどこか愉快な話です。

日本でのハイボールの歴史を振り返ると、1950〜60年代にアルコール度数の高いウイスキーを飲みやすくするスタイルとして広まりましたが、市場のピークは1983年。その後「中高年が飲むお酒」というイメージが定着していた頃、2008年にサントリーが仕掛けた「角ハイボール復活プロジェクト」で再び脚光を浴びました。翌2009年には市場が17%拡大し、現在ではジャパニーズウイスキーの世界的な評価とも相まって、若い世代から熟練の飲み手まで幅広く親しまれています。

レシピ

材料

材料分量
ウイスキー45 mL
ソーダ適量

調製方法

  1. タンブラー(コリンズ・グラス)に大きめの氷を入れ、よく冷やす。
  2. ウイスキーを注ぐ。
  3. ソーダをグラスの内壁を伝わらせるようにゆっくりと注ぐ。
  4. バースプーンで1回だけ軽くステアする。

使用グラス:タンブラー(コリンズ・グラス)

ケンゾーの一言アドバイス

ケンゾー
ケンゾー

ソーダを注ぐ際は、グラスの内壁を伝わらせるように、ゆっくりと入れるのが肝要でございます。強くかき混ぜてしまいますと炭酸がすぐ抜けてしまいますかと。ステアは1回、軽く。それで十分でございますな。

ルナ
ルナ

……ウイスキーの個性がそのまま出るカクテルだわ。銘柄で全部が決まる。

飲んでみた感想

2019.06.16 初調製

ジャック・ダニエルを使いました。テネシー・ウイスキー特有の甘みとバニラのような香りが、ソーダと合わさってとても飲みやすい仕上がりです。氷は自家製の透明氷を使用。雑味のないスッキリとした口当たりで、蒸し暑くなってきた夜にぴったりの一杯でした。やっぱりこういう季節にハイボールは映えます。

2020.03.27 再調製①

妻のリクエストで作りました。使ったのはグレンモーレンジ オリジナル(当時の10年)。「完璧すぎる(Unnecessarily Well Done)」とも称されるスコットランド・ハイランドのシングルモルトで、権威ある国際品評会で多くの賞を受けてきた一本です。こちらも自家製の透明氷を使用。飲んでみると、すっきりして雑味がなく、フルーティーな香りが後味まで爽やかに続きました。全体的に「きれい」という言葉がいちばんしっくりくる仕上がりで、ウイスキーの個性をきちんと感じながらも飲みやすい一杯でした。

アレンジレシピ

ジンジャー・ハイボール / Ginger Highball

ソーダをジンジャー・エールに置き換えたアレンジです。ハイボールを作った翌々週の2019年6月末に試しました。ジンジャーの辛みと甘みがウイスキーと絡み合い、ハイボールとはひと味違うスパイシーな風味が楽しめます。正直なところ、私はこちらの方が好みです。

このときはフェイマス・グラウスとカナダドライ・ジンジャーエールを使いました。フェイマス・グラウスは価格が手頃でありながら本格的なスコッチの風味があり、ハイボール用のデイリーボトルとして重宝しています。ジンジャーエールは、できれば瓶入りのものを使うとより風味が豊かになります。缶よりも炭酸がきめ細かく、ジンジャーの香りがしっかり立ちます。最近は瓶入りが見かけにくくなりましたが、見つけたときはぜひ。

材料分量
ウイスキー45 mL
ジンジャー・エール適量

調製方法はハイボールと同じです。ドライ・ジンジャー・エールを使うとキリッとした仕上がりに、甘口のジンジャー・エールを使うと飲みやすい仕上がりになります。

調製記録

調製日内容使用銘柄(ウイスキー)割材
2019.06.16初調製ジャック・ダニエルソーダ(市販品)
2019.06.29頃ジンジャー・ハイボールフェイマス・グラウスカナダドライ・ジンジャーエール
2020.03.27再調製①グレンモーレンジ オリジナル 10年ソーダ(市販品)

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