こんばんは、kanatoです。
今回は「アメリカン・ビューティー」を調製しました。
ブランデーベースのシェークカクテルで、最後にポートワインをそっとフロートさせることで生まれる真紅のグラデーションが印象的な一杯です。甘口で口当たりもよく、特別な日に振る舞いたくなるカクテルです。
このカクテルについて
「アメリカン・ビューティー」という名前を聞くと、アメリカの美女を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実はバラの品種名に由来しています。「アメリカン・ビューティー」は深い赤色の大輪バラで、19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカで最も売れたバラの品種として知られています。アメリカの首都ワシントンの公式の花としても指定されており、長い期間にわたって真っ赤な花を咲かせる美しい品種です。
カクテルの考案者は不明ですが、1913年刊行のバーテンダー向けマニュアル『ストロウブのミックスドリンク・マニュアル(Straub’s Manual of Mixed Drinks)』には近似したレシピが「アメリカン・ビューティー・パンチ」として収録されており、100年以上の歴史を持つスタンダードカクテルです。ポートワインを最後にフロートさせることで生まれる真紅のグラデーションが、まさにそのバラの美しさを連想させます。甘口で飲みやすく、それでいてしっかりとした飲み応えのある「バラのようなカクテル」とも称されています。

レシピ
材料
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| ブランデー | 20 mL |
| ドライ・ベルモット | 15 mL |
| オレンジ・ジュース | 15 mL |
| グレナデン・シロップ | 10 mL |
| ペパーミント・ホワイト・リキュール | 1 dash |
| ポートワイン | 1 tsp(フロート) |
調製方法
- ポートワイン以外の材料をシェーカーに入れ、氷とともにしっかりとシェークする。
- ダブルストレーナーを使って、冷やしたカクテルグラスに注ぐ(細氷を除き、澄んだ色合いに仕上げるため)。
- バースプーンの背を使い、ポートワインをグラスの縁からそっとフロートさせる。
使用グラス:カクテルグラス(90〜120 mL 程度)
ケンゾーの一言アドバイス

ポートワインのフロートは、バースプーンの背をグラスの縁に当て、ゆっくりと伝わらせるように注ぐのがコツでございます。急ぐと沈んでしまいますかと。ダブルストレーナーを通すと細氷が取り除かれ、色合いがずいぶん澄んで仕上がりますな。

……ペパーミント・リキュールは、入れない方がすっきりするわ。試してみる価値はある。
飲んでみた感想
2016.02.12頃 初調製

この日は妻の誕生日で、少し手をかけたカクテルを作りたいと思い、アメリカン・ビューティーを選びました。ブランデーはバロン・オタール VSOP、ポートワインはサンデマン リッチルビー ポートワインを使いました。ポートワインのフロートはバースプーンでゆっくりと注ぎ、うまくグラデーションが出てくれました。味わい・香りともにバラの名前に恥じない仕上がりで、甘口で飲みやすいながらもしっかりとした強さがありました。「バラのようなカクテル」という表現がよく似合う一杯です。
2020.02.29 再調製

久しぶりの調製でした。この回はボストンシェーカーで振り、細氷を取り除くためにダブルストレーナーでグラスに注ぎました。ポートワインのフロートは残念ながら失敗してしまいましたが、きちんと混ざってさえいれば、やっぱり美味しい一杯でした。また、今回はペパーミント・ホワイト・リキュールを入れずに調製してみたのですが、入れないほうがすっきりとした味わいになる気がしました。グラスは120 mLほどの大きめのものを使いましたが、少し大きすぎたと感じました。カクテルグラスは90 mL前後が使いやすいかもしれません。
調製記録
| 調製日 | 内容 | 使用銘柄(ブランデー) | 使用銘柄(ポートワイン) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2016.02.12頃 | 初調製 | バロン・オタール VSOP | サンデマン リッチルビー ポートワイン | |
| 2020.02.29 | 再調製 | バロン・オタール VSOP | サンデマン ルビーポート | ペパーミント・ホワイト・リキュール不使用。ボストンシェーカー・ダブルストレーナー使用。 |

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