ジンベースのスタンダードカクテルの中でも最も有名なものの一つ。キリッとした爽やかな味わいが特徴。
1890年頃にイギリス海軍の軍医ギムレット卿が艦内の将校たちのジンの飲み過ぎを心配して、健康維持のためにライム・ジュースを混ぜて飲むことを提唱したことが起源とされている。
また、ギムレットは「錐」という意味もあることから,カクテルの味の鋭いイメージから命名されたという説もある。
当初のレシピはドライ・ジンとコーディアル・ライムの1:1だったが、味や香りがよいことから徐々にフレッシュなライムジュースを使うようになり、今の割合に落ち着いている。また、その場合は甘味付けとして,砂糖やガム・シロップが加えられ,当初のレシピの味わいに近づけている。
なお、コーディアル・ライムを使うと淡い緑色,フレッシュライムを使うと白色と色合いも材料によって変わってくる。
スタンダードレシピ
材料
- ドライ・ジン 3/4
- ライム・ジュース 1/4
- 砂糖 1tsp
調製方法
- 上記の材料をシェークして、冷やしたカクテルグラスに注ぐ。
東京會舘スタイル
銀座「TENDER」のオーナーバーテンダー上田和男氏がハードシェイクで調製するギムレットでも有名。なお、初期の東京會舘のギムレットには砂糖のスノースタイルが施されていたそうだが、ドライ指向が強くなるにつれてなくなっていったようだ。
大ぶりのクープ型シャンパングラスに、丸みをおびた一粒の氷が浮かび、その周囲に細氷が一面に漂う。これがハードシェイクで作った私のギムレットだ。シャンパングラスに氷を浮かべるという、東京會舘スタイルを踏襲している。
~上田和男著 カクテルテクニックより引用~
材料
- ドライ・ジン 3/4
- ライム・ジュース 1/4
- 砂糖 1tsp
調製方法
- 上記の材料をシェークして,冷やしたシャンパングラスに注ぐ。
- シェーカーの中の氷を一粒落とす.